第36回日本臨床栄養代謝学会学術集会(JSPEN2021)の開催について(第2報)
昨今の新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大に関しまして、全国的に未だ先を見通せない状況が続いております。そのため、慎重な協議を重ねました結果、第36回学術集会JSPEN2021は、神戸での現地開催を維持したうえで、ご自宅や勤務先からでもインターネットを利用したオンライン配信で視聴参加できる「ハイブリッド開催」とすることを決定いたしました。この方式により、当日現地参加が難しい先生方にも発表・参加いただけます。
未だ多くの医療スタッフが新型コロナウィルス感染症対応で多忙な臨床業務に従事し、出張等の移動が困難なご施設も多々ございます。そして、本学術集会のような大規模イベントの開催については政府の方針として現在制限がかかっています。しかも、開催予定が冬であることから、今後一時的な感染の消退があっても再流行の可能性があり、開催時点の見通しが立たないことは変わりません。また、毎年この季節ではインフルエンザ感染も念頭におかなければならず、これらの社会情勢が来年2月に一気に改善して皆様を安全に神戸にお迎えするのは厳しいと考えました。何よりも、本年に続いて来年も、多くの栄養療法に携わる方々が一同に会せないことは大変残念でありますが、医療従事者の集団としての社会的責任を鑑み、このような判断となりましたことをご理解いただきたく存じます。
具体的には、現地開催部分は企画の見直しを行って一部縮小いたしますが、インターネットによるオンライン配信を併用した開催形態を予定しています。神戸の現地会場としてポートピアホテルのみを使用し、WEBのみのセッションと併せ、できるだけ多くのセッションをそのままライブ(現地中継)でオンライン配信します。さらに、現地開催できなかった部分も加えた形で、採用された発表をJSPEN2021学術集会アーカイブとして会期終了後も一定期間オンデマンド配信して可能な限り討論の機会を作る計画としております。もちろん、JSPEN2021の現地開催が全く困難な状況になった場合は、急遽完全WEB型の開催とせざるを得ない場合もございます。
こうした事情のため、毎年学術集会時に併施しておりました「受験必須セミナー」ならびに「更新必須セミナー」は、現地神戸での開催は行いません。今年実施しましたオンライン配信の実績を踏まえ、2021年の各種セミナー開催については協議中でございます。また、学会参加によるクレジット付与とその条件につきましても、現在検討中でございます。
JSPEN2021のテーマは、「温故知新:栄養療法のこれまで・今・これから」とさせていただいております。図らずも、学会名称変更後のJSPENはその活動が苦難の道を歩んでおりますが、来年のJSPEN2021が、「これから」のwithコロナ時代の学術集会を考える新しい一つのモデルになれればと考えております。今後も現地開催や参加が難しくなる事態が払拭できない状況を踏まえつつ、日頃の研究成果の発信ならびに可能な限り活発な情報交換の場となる有意義な学術集会が開催できますよう鋭意準備に努めてまいります。
今後、開催時期・開催形態およびセミナーや参加クレジット等についての最新情報は、本学術集会ホームページ・学会ホームページおよび会員様にはメールにて随時ご案内いたしますので、ご確認いただきたいと存じます。
引き続き皆様のご理解、ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
2020年9月8日
第36回日本臨床栄養代謝学会学術集会
会長 鍋谷 圭宏
千葉県がんセンター 食道・胃腸外科部長/NSTチェアマン
千葉大学医学部臨床教授
第36回日本臨床栄養代謝学会学術集会(JSPEN2021)のホームページへは下記リンクより遷移いただけます。
http://www.congre.co.jp/jspen2021/